暑さで消耗
9月になっても暑い日が続いていますね。
しかも今年は湿度が高くて、冷房なくしては一時もいられないほど。冷房を切ればすぐに汗が滝のごとく流れるものの、汗をかいても蒸発せず体がベタベタと気持ち悪い――。
夏の間中、からだは屋外の猛暑と屋内の冷蔵庫のような寒さを猛烈なスピードで、ずっと調整し続けてきました。
体温を司るのは自律神経。体温を調整するだけでも相当疲れてしまったのに違いありません。この自律神経こそはストレスがかかったときにも体の状態を保つ司令塔でもあります。
精神的にも肉体的にも、自律神経は大きな役割を担っていますから、身体に疲労が蓄積し、交感神経がうまく切り替わらずにいれば、体の様々なところに不調を感じるのも当然かもしれません。疲れていると、ふだんは問題のないことでも、この時期にはその余力がないこともあるかもしれません。
夏の終わりはお祭りあとの寂しさを感じなくもないですが、さすがに早く爽やかな秋が来ないものかと待ち遠しいところです。
体もさることながら気持ち的に疲れているという方にこそ、良い香りは強い味方
長年にわたって精神分野と香りの効果との関連性、効果の実験および臨床でめざましい研究成果を発表し続けている、精神科の小森照久医学博士。その著作『こころの疾患と香り』(2017)でもうつ病の治療に香りを用いたところ、複数の方が抗うつ剤の投与の量が減ったというデータが示されています。植物から得られた天然の香りはその香りのよさだけでなく、血流や呼吸器から香りの成分が体に取り込まれ、体や心に作用しているのです。
もちろん、細心の注意を払った環境下での長期間での分析ですから、多くの方に同様の効果があるということではありません。ただ香りを用いることがうつ症状の改善の助けになるということは、国内外の多くの研究結果でも明らかになっています。
日頃からの積み重ね
日ごろから香りを生活レベルで取り入れることによって、気分転換を手軽にはかりましょう。リフレッシュ、リラックスすることで、心身が休まる―― 常に動いているものを休ませてあげる止まり木のような存在が、香りだとも言えます。いい香りのなかで大きく深く呼吸をして少し休めたら、また動けるようになる、日々ちょっとずつ疲労や体の機能を整えるよう心がけてみてはいかがでしょうか?
睡眠をサポートする香り、目覚めをすっきりさせる香り、一日のうちでもシチュエーションによって、最適な香りは違います。まずは一日中、ストレスなく快適過ごすための香りを取り入れてみましょう。
※ 香りはこのような作用がある分、使うときには注意が必要です。使い方なども含め、香りを取り入れたいとお考えの方はSolLunas(ソルナス)までお問合せください。