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香りにできるQOLの改善

香り、とくれば思い浮かぶのは香水

「香り」でもアロマで使う香りは、香水と同じではありません。
よい香りという意味では同じですが、アロマセラピーは植物から抽出された揮発性の高い有機成分の複合体である液体「精油」を使います。

Fragrance–synthetic and natural one are completely different?

香水はもともと天然のハーブなど植物から抽出されたものを原料としていたのですが、現代では天然香料とともに調香師が合成香料の香りを「創り」出して、香水を生み出しています。

香水が個性や外見をより際立たせて美しく見せる「服」だとしたら、アロマの精油はその服をきる「からだ」そして「心」へのアプローチだといえるかもしれません。

天然の香りには心と体への作用がある

体の不調もまた心に大きな影響を与えるのはご存じのとおりです。

心の不調はからだに大きな影響を与えます。

とはいえ、日々の生活において心身一如(心とからだは切り離すことができない)ということを、どこまで理解をして生活しているかとなると難しいところです。

理解しているものの、状況が許さない場合がほとんどかもしれません。

環境、人間関係、その他にもストレスを与えるものはたくさんあります。

オフィスではそれらを抱えながら過ごす方も多いわけですが、そのオフィス滞在時間そのものをスキップすることはできません。

長い時間を過ごすオフィス、ちょっとした気分転換でガス抜きをこまめにすることが大切になってきます。

外の空気を吸う、

深呼吸をする、

食堂で一休み、

カフェをテイクアウトする、

そんな時間とともに、香りがあなたの気分をリフレッシュさせてくれるのです。

柑橘系の香りは、リフレッシュとともに鎮静する作用もあります。

柑橘系は親しみのある方が多いので、甘く酸味のあるフレッシュな感じは抵抗感なく爽やかな香りとして受け入れられるかと思います。

また、なじみのある香りとしてよく知られているのは森林浴。

木の香りにはさまざまな効能があり、気分だけでなく生理的作用もよく知られているところです。

実際に、ブナ林で森林浴歩行をした場合と都市部を歩行した場合の実験では

▶ 森林部のほうが収縮血圧、拡張期血圧が低い

▶ ストレスホルモンのコルチゾール濃度は森林歩行後に顕著に低下

▶ 心拍変動から森林環境が副交感神経系活動を優位に高めている

また白血球の一種のリンパ球と細菌感染に対して免疫をもつ顆粒球の比率によって測定する自律神経の活性レベルを利用した実験では

▶ 交感神経(ストレスを感じてる状態)機能と副交感神経(リラックス)機能をバランスのとれた状態に変動させる

こともわかっています。

▶ 樹木の香りはリラックス状態で分泌が盛んになり、ストレス下では低下する唾液中の免疫グロブリンAの分泌を、活性化して粘膜の面系脳を強化することが明らかになった。

谷田貝光克著(東京大学名誉教授、香りの図書館館長)「自然浴のすすめ」より

仕事モード、治療モードの空気の中で頑張っている

仕事モード、治療モードの空気の中で、皆さん頑張っています。

ストレスホルモンが分泌され続けていると、体内のバランス調整が困難にもなり、心もからだもダメージを受けます。

ほんのちょっとリラックスの時間をもてることは心身にとって大切です。そんなときに手軽に気持ちを落ち着かせるのが深呼吸。

皆さん、「深呼吸」をしているでしょうか?

自然の中では思いきり空気を吸って吐くことはできても、

いつもの生活のなかでは呼吸は意識されません。

かといって、すぐに森に出向いて深呼吸するわけにもいきませんね。

そこで、アロマセラピー。

天然木から得られたヒバ精油、ヒノキ精油、サイプレス精油、パイン油などなど、たくさんの木々の成分を水蒸気蒸留で抽出した〖精油〗※は、空間に香らせると一気にその場が森林の爽快感に包まれます。

深呼吸のできる場に変わるのです。

ヒトは長期間のストレスにも耐えるレジリエンス(ストレスがかかっても、また回復する力)の高低がうつ病とも関連することがわかってきています。

強く長いストレスに対応できるレジリエンスには個体差がありますが、いずれにせよ森林浴にいる、思いきり深呼吸のできる空間にひとときでもいれば、リフレッシュできることは間違いありません。

森林の香りにはリラックスも、逆に集中させる成分もありますので、かなり機能性が高いといえます。香りが鼻に到達する間のほんの一瞬で、気分もスイッチ入れ替えるのが香りの素晴らしい利点です。

ストレスを抱えている人も、そう感じていない人も、日々のストレスの「蓄積」だけは避けたいものです。

気分転換、そして質の良い「睡眠」が心身の疲れを修復するのですが、睡眠時にも香りが良い睡眠に導く手助けをします。これはまた違う機会でお話いたします。

心もからだも息をつけるタイミング、止まり木でちょっと休むことが必要です。

止まり木になれる「どこか」―――は自分のなかにあるかもしれません。

今いる場所を、心地良い空間にしてみませんか。

自分だけの香りは、そんな空間への「どこでもドア」、思いきり深呼吸できる空間を広げます。

※「精油」は濃度など、使用するときに注意も重要です。安全に使ってこそ、期待する作用が得られるのです。

・火気厳禁
・換気をこまめに
・原液塗布、内服は避けましょう

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